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内容説明
山代巴、大田洋子、こうの史代、そして歴史の語り部たち…。ヒロシマを生きる主人公すずのひたむきな姿が心をうつ『この世界の片隅に』が誕生したその背景を紐解く。
目次
第1章 山代巴―『この世界の片隅』で
第2章 大田洋子―『夕凪の街』『桜の国』で
第3章 こうの史代―共感の源泉
第4章 早志百合子―『原爆の子』を生きて
第5章 保田麻友―語り継ぐ未来
著者等紹介
堀和恵[ホリカズエ]
大阪市に生まれる。中学校に勤め、社会科を教える。その後、近現代史を中心に執筆活動にはいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アーミー
5
本書では、こうのさんを始め、こうのさんが尊敬する山代巴さんと大田洋子さん、映画『原爆の子』に出演もした早志百合子さん、祖父母を被爆者に持ち未来への語り手となった保田麻友さんと、5人の女性のことが描かれている。女性たちの生い立ちから原爆との遭遇、その後の人生に共通しているのは、原爆投下を広く世の中の人々に知ってもらおうと、奮闘したことだろう。思い出したくないことは語りたくもないこと。だが、勇気を持って彼女たちは言葉や文字で「あの日」何があったのか、を語っている。体験を伝えることの大切さもわかる作品だ。 2019/08/26
すかいふらわぁ
1
Twitterで著者さんにフォローされて(笑)、この本の存在を知りました。奇しくも原子爆弾の被害を語ることになった、五人の女性のお話です。山代巴、大田洋子、こうの史代、早志百合子、保田麻友の年代も違う女性が、どうヒロシマの記憶を残そうとした、しているか、書かれている。この本は読んだことがない山代、大田の著作を読もうと思うきっかけを作ってくれた。何度も広島に行っているのに、怖くて手に出来なかったのだ。この本はその恐怖の枷を外してくれた。著者に感謝したい。ヒロシマにまた行きたくなった。2020/03/08