内容説明
天平のなかば、平城京の外れにある庵で、秦氏に連なる市井の史家が知己を相手にいつもの語りに興ずる。敬愛する先祖たちの逞しい生き様に思いを馳せ、聞き手とともに千古の世に分け入り、その虚実の境に遊び、珍談奇談に耽る。第19回歴史浪漫文学賞大賞。
著者等紹介
山本範正[ヤマモトノリマサ]
生年月日:1944年6月30日。職業、無職。1968年3月大阪外国語大学(現、大阪大学外国語学部)インドネシア語科卒業。1968年4月特殊法人日本貿易振興会(現、独立行政法人日本貿易振興機構=ジェトロ)入会。東京本部調査部・経済情報部、大阪本部、ジェトロ・ジャカルタ・センターなどで、主に東南アジアの経済・産業・市場と国内地域産業の国際事業の調査に従事。2007年3月退職(延長定年)。2019年『ふること語り―渡来の大族・秦氏を育てた長たち』で第19回歴史浪漫文学賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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