内容説明
満州事変、太平洋戦争と引揚げ、そしてハンセン病との関わり。国策により歪められた教育と大本営発表に翻弄された自我を探り出すために、歴史の真実を再検証し、自己の軌跡を見つめ直す渾身の一冊。
目次
第1章 満州事変―自我の抑圧と破壊(満州事変と軍部;関東軍による周到な謀略;日本政府の対応と軍 ほか)
第2章 少年と戦争―自我の消滅(学期半ばで北朝鮮へ渡る;信じて疑わず;大本営発表 ほか)
第3章 咸興と北朝鮮脱出―自我回生の曙(咸興での暮らし;戦後の咸興;咸興脱出・越境・帰郷 ほか)
第4章 ハンセン病と南大隅地区巡回音楽会―自我の回生と羽ばたき(ハンセン病)
著者等紹介
小田稔[オダミノル]
九州大学大学院文学研究科英文学専攻修了。福岡教育大学名誉教授・福岡女学院大学名誉教授。昭和43年度文部省在外研究員として連合王国へ、昭和59年度文部省内地研究員として九州大学文学部へ出張。昭和34年度文部省科学研究費交付金(奨励研究)、平成元年度文部省科学研究費補助金(研究成果公開促進費)。平成11年度私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等研究設備費等整備費・文部省)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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