内容説明
戦時体制下、資源確保のため国内における銅の増産が急務であった。W大学の輪田耕一郎は黒鉱鉱床の後生説に基づき、秋田県花岡鉱山で新鉱床の発見に努める。過酷な労働環境に耐え切れず蜂起した中国人労働者が弾圧された花岡事件、鉱床生因説をめぐる学者の信念を描き出したサイエンスミステリー。
著者等紹介
木ノ内嗣郎[キノウチシロウ]
1948年、東京生まれ。著書に、『花江さんの真っ白なエプロン』(第12回長塚節文学賞入選作品集、茨城県常総市)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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