内容説明
自刃せず敢えて捕縛される道を選んだ三成の秘められた真実とは。関ヶ原の合戦の大勢が決した後、少数の部下を伴い伊吹山中を敗走した三成の豊家再興の執念を追う。
著者等紹介
加藤嶺夫[カトウミネオ]
昭和17年、名古屋市にて生まれる。昭和36年、愛知県立岡崎高校卒。三十余年のサラリーマン生活を経て、平成4年(五十歳)より石田三成の研究と文筆活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hisashi Tokunaga
1
三成が関ケ原から逃亡を企てるその経過が知りたくて本書を手に取った。どこまで史実かは明確でないが、関ケ原から生まれ故郷を経由しただろうことは推測していた。笹尾山から随行する従者は近江の国の勝手を知る者たち四人。岩手峠を東に見ながら間道を通り旧暦9月15日から逃避行が始まる。本書の地図に記載された推測経路に出て来る地名を粗く抜書きすると相川、古屋、中山、粕川、伊吹山東側間道山道、国見峠を見下ろす山中、吉槻、七曲峠,(18日には佐和山城落城)草野の手前で三成は一人で出立。草野、高山、古橋、三珠院、三頭山洞窟。2024/08/12