内容説明
一見バラバラで崩壊寸前の家族。しかし大欅が見守る家の中で強い絆で結ばれ干渉し合う様が見事に描き出された家族の群像劇。
著者等紹介
半井澄子[ナカライスミコ]
東京都生まれ。早大在学中、現代文学研究会及び演劇研究会所属。卒後、芸術生活社編集部等勤務。1981年、同人誌「無尽花」を友人と創刊。2012年、終刊。「過ぎゆき」でコスモス文学中編小説部門新人賞奨励賞受賞。「幽明―桂さんへのオマージュ」でコスモス文学ノンフィクション部門新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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toshi
7
武蔵野にある旧家の物語。「楡家の人々」の武蔵野版みたいな作品。 一家の娘、玲子。その兄と弟と両親と祖母(母の母)の5人家族。母以外はみんな変わり者のの一家。この家族と関わる人たちも変わり者だらけ。そんな家族の物語。 放浪者の兄が亡くなり、継いで祖父、父、母と亡くなっていき最後には玲子と弟だけとなってしまうという話で面白くともなんともない。 2014/11/17
風マカセ
1
図書館の新刊の棚でカバーが優しげだったので惹かれて読んで見ました。ある家族とそれを廻る人々の小さな家族史です。特に心動かされる訳でもなく意外性もなく、作者の家族がモデルなのかもしれません。昭和時代の懐かしい風景が目に浮かぶ物語でサラサラと読めますが最後まで何かあるかと期待して読んではいけません。2013/07/18