内容説明
『信長公記』『山澄桶狭間合戦記』「義元・氏真判物」「周辺諸国及び畿内の諸情勢」「合戦場周辺の地理地形」「当日の天候状況」「信長の人間性と武将としての資質」など、古文書・古地図・気象学など駆使して徹底検証。合戦の全容が明らかとなる。
目次
奇襲戦か正面衝突戦か・二つの桶狭間合戦論
義元西上の目的は単なる砦封鎖解除に過ぎず、上洛の意図は全くなかったのか
合戦当日の今川・織田両軍の布陣の状況
義元本陣と防衛部隊の位置及び所謂「はざまくみて」と云う節所の地とは
五月十九日の義元本隊の動き
信長の人間性と武将としての資質
『信長公記』・『山澄合戦記』が示す合戦情況の真相
信長の進軍経路と中央帯での合戦情況
上洛や砦構築等に見られる信長の遠大な戦略・戦術
緻密にして機略に富んだ戦術
藤本氏の正面衝突論の虚実と近年の桶狭間合戦論=二つの古戦場跡地
信長の勝因・義元の敗因
著者等紹介
渡辺文雄[ワタナベフミオ]
昭和23年福島県二本松市生まれ。昭和42年福島県立福島商業高等学校卒。福島県職員に採用される。平成22年福島県職員退職。現在、文筆業・奥羽戊辰戦争における二本松藩動向の真相について、併せて信長に関する合戦の真相について調査研究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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手押し戦車
11
情報戦略を組織的に使い敵を操り、敵の戦略も情報網で掴んで自分の情報統制を徹底し重臣にも伝えず軍勢を小分けに出し常に斥候を出し情報を集め敵の陣営が手薄にする為に囮作戦をし敵の目を欺く様に近くにいる様で遠くに見える様にし敵陣営へ奇策方で大軍勢を少人数で撃ち破り恩賞を情報を持ってきた武将に一番手柄を与えを与え武功から情報への価値観が大きく変わった一瞬で現代的感覚を既にこの時点で最も重要な情報に絞り込み一番良い時に使うタイミングと決断の速さと実行力。最も成果の上がる重要な情報を集め相手の強みを無効にする戦略2014/06/21
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