内容説明
あ・うん造立。「優美」の快慶、「雄大」の運慶。鎌倉彫刻界二大巨頭のあまりにも対照的なその生涯を追う。
目次
第1部 巨星への道(京にて;康慶;或る日の出来事;彫る人々;幻影;炎上;小さな旅;運慶願経;転機;巨像)
第2部 永遠への道(丹波御前;運助の物語;北円堂;光と影)
著者等紹介
大湊文夫[オオミナトフミオ]
1951年生まれ。中央大学経済学部卒業。現在、埼玉県内の中学校に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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naoco
4
勉強になりました。ざーっと流れる感じなので全体感を知るのにはよいかも。快慶と運助のエピソードは特に興味深かかったです。2020/01/31
こまったまこ
2
フィクション部分が少し俗っぽい気がしてあまり好きではなかった。ただ運慶と快慶が造仏の方向性は違ってしまってもお互いの才能を認め合って死ぬまで友情が途切れなかったのは良かった。時代背景などを細かく解説しているのは理解に大いに役立ったが物語の途中に唐突に長い説明部分が入るので物語に集中できなくて散漫な読み方になった。2013/01/21
枯山水
1
快慶と運慶の子運助とのかかわり、そして無著菩薩立像の製作に向けてクライマックスを築く物語の流れが読み応えがあった。2011/05/03