内容説明
幕末期、一人の少年が長崎から上海へと向かった。それは「抵抗の歴史」を見つめる旅となり、二度と戻らぬ旅でもあった…。中国、インド、ビルマ、カンボジア、ベトナム、そして日本、朝鮮。欧米列強国、さらには日本による植民地支配の中、それぞれの民族が独立を目指し闘争する姿を深い孤独感を湛えた筆致で描く歴史小説。
著者等紹介
半井肇[ナカライハジメ]
1938年北海道札幌市生。千葉県立第一高等学校、早稲田大学文学部英文科卒。著書に、「エアポートホスピタル」(2003年発行郁朋社/第十五回コスモス文学出版文化賞受賞)。第79回コスモス文学長編部門新人賞受賞など
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