内容説明
国家は人間の生存欲と支配欲とのせめぎ合いにより構築されてきたという観点から、日本国の統治と国民性の正体を暴いたユニークな史論。
目次
黎明期
支配と被支配をもたらした稲作
銅鐸の亡失と支配欲の発現
大和政権の成立を支えた階層分化
日本的支配体制への道
聖徳太子の構想と権力の構築
単一国家“日本”の宣言
律令国家が生んだ庶民の依存体質
律令制度の衰退に伴う密教
権威と権力が分離した無責任体制の制度化〔ほか〕
著者等紹介
中島昇[ナカジマノボル]
昭和4年生れ。日中戦争、太平洋戦争で青春を塗り潰された経験を経て、政治責任を弱者に転嫁する為政者達の横行を現在もなお許している。日本国の国民性とそれを育んだ歴史に興味をもつ
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