内容説明
日本民族の根源を探る、癒しの古代民俗小説の誕生!弥生時代、邪馬台国は当初より九州と大和の二つの国に分国されていた。卑弥呼の死後、倭国は戦乱の世となり、その血を継ぐ少女、台与は邪馬台国の救世主となるべく凄絶な火水の難行に挑む。膨大な考古学、民俗学資料などに基づき、日本人の魂のルーツである弥生時代の人々の精神と風俗が明瞭に蘇る。古語、上代語を駆使した独自の文体で描く感動の最高傑作。第一回「古代ロマン文学大賞」受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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4
**古史古伝・前編**感想は後編でまとめます。2014/01/18
白のヒメ
1
邪馬台国、卑弥呼、弥生時代ってなんか憧れる。そして弥生時代を舞台にした小説ってなかなかないのだけれど、とうとう出会った。リアルな弥生時代が舞台。古代の人間と神の関係とは。日輪の神女「紅蓮の剣」とで二部作。面白い!!
りこしー
0
卑弥呼亡き後の邪馬台国が舞台。台与(と玉依利)が主人公。魅力的な時代に雰囲気のある文体が合っています。祭祀の様子の描写が細かくて読みやすい。読んでいるとぞなぞな言いたくなります。2013/07/14
ジジ
0
邪馬台ロマン。上代語と現代語が入り混じっているせいか読みにくかった。卑弥呼、台与関連は、シャーマン、女王、国家の黎明といった要素と、史料が少ないのがあいまって、想像の翼を奔放に羽ばたかせて物語ができるね。当時の風俗慣習などの叙述も詳しく、真面目な上代ファンタジーでした。2010/09/11