文学の救ひ―福田恒存の言説と行為と

前田 嘉則【著】

郁朋社（1999/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 187p／高さ 19cm
• 商品コード 9784873020204
• NDC分類 910.268
• Cコード C0095

内容説明

『思想と実生活』このふたつの間に横たはる難問を、現代文学は解決しただろうか？生涯を賭けて、この問題に挑んだ人、それが福田恒存である。彼こそ最後の文士。

目次

文学の不幸
福田恒存との邂逅
読書の幸運児
自我の否定をもたらすもの
人間の二重性
日本の倫理的実情
安直な「生き甲斐」の自己欺瞞
信と不信の平衡感覚
「一人歩き」
自我が消滅するといふこと〔ほか〕