感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな（灯れ松明の火）
13
密度の濃い対談から始まりますが進歩がないと思われている怪異学は資料を読み込むことによって何度でも新しい発見と探究があると提示してくれています。様々な説話や現象を例に社会、「場」としても装置の発動、宗教などとの関連性を解きほぐしています。怪異学入門者に対しても各自がお勧めの入門書を紹介しているのが心憎いです。2012/07/02
VISTA
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「怪異学」の入門書としては適当だと思う。複数人による著書であるため、読みやすいが、一つのまとまった主張をするものではないことに注意。歴史上怪異とされた物事の捉え方について考えられる本。2013/07/02
わ！
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実際、今回のこの本は、研究成果発表の本というより、この東アジア恠異学会が10周年を記念して出版された本のようだ。150ページぐらいの本なのに、なんと1600円もしてしまう。しかも発行部数も1500冊。なんだか高級な同人誌といった感じがある。もちろん、怪異についても書かれているが、ほとんどが前作、前々作の研究成果発表本である「怪異学の技法」や「怪異学の可能性」の補足論文のような感じになっていて、その辺りもどことなく同人誌っぽい。2012/08/13
