木曽のおんたけさん―その歴史と信仰

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木曽のおんたけさん―その歴史と信仰

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872945690
  • NDC分類 163.1
  • Cコード C0014

内容説明

現在に生きている信仰の山「御嶽山(おんたけさん)」。その歴史と信仰の実態を判りやすく書いた、初めての入門書。執筆は、編者のほかに小林奈央子・関敦啓氏で、御嶽信仰研究の第一線の研究者に依頼。信仰のポイントをはじめ、御嶽山の自然など、写真を多数収録し、コラムや、登山のためのコースガイドと登山地図も付した「おんたけさんガイドブック」。

目次

第1章 御嶽信仰の成り立ち(日本の山岳宗教と御嶽信仰;覚明さまとお弟子さんたちの活躍;普寛さまとお弟子さんたちの活躍;明治以降の御嶽信仰)
第2章 御嶽信仰の世界(御嶽神社;御嶽信仰の世界;山に鎮まる神々)
第3章 御嶽信仰の広がり(東海地域の講社と霊神さん;関東の講社と霊神さん;広がる御嶽信仰)
第4章 御嶽信仰の今(信仰を支える御座;霊神信仰の意味)
第5章 御嶽山に登ろう(御嶽山登山の心得;コースガイド)

著者等紹介

菅原壽清[スガワラトシキヨ]
駒澤大学大学院博士課程修了。博士。足利工業大学客員教授・駒澤大学非常勤講師、日本山岳修験学会理事。専攻宗教人類学。特に民俗宗教と仏教との宗教複合に関する比較研究を行う。主な著書に、『木曽御嶽信仰―宗教人類学的研究』(岩田書院、平成14年・日本山岳修験学会賞受賞)などがある

時枝務[トキエダツトム]
立正大学大学院修士課程修了。博士(文学)。立正大学准教授、日本山岳修験学会理事。専攻宗教考古学。主な著書に、『修験道の考古学的研究』(雄山閣、平成17年・日本山岳修験学会賞受賞)などがある

中山郁[ナカヤマカオル]
平成7年、國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期満期退学。博士(宗教学)。國學院大學研究開発推進機構講師、日本山岳修験学会評議員。主な著書に『修験と神道のあいだ―木曽御嶽信仰の近世・近代』(弘文堂・平成19年・日本山岳修験学会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hi

3
重複もあるけど(章によって著者が違うから)、体系立てて説明してもらってよく分かった。宗教当事者が書いてるだけあってぐいぐい信仰押してくる記述もあるけど、それだけに実際の感じが伝わってきてすごくいい。「『われが(御嶽)大神様に願い出てみるわな』と…(132p)」降りてきた霊神めっちゃ訛ってて笑った。祖先崇拝と結びついているんだね。登るなら、歴史にならってまずは黒沢口からだね〜。すごく登りたくなった。2017/07/24

yoneyama

2
木曽御嶽山の宗教史的なハテナにすみずみ答えてくれるありがた本。山は歴史あってのものだし、それも1786年と、フランス革命とあんまり変わらないふるさです。明治維新の神仏分離や修験道禁止を経て、開山は仏教徒なのに、御嶽講は限りなく神道風になった大人の事情もわかりました。今後どうなっていくのかな。今年4年ぶりに噴火後の登山再開で、ハイカーは待ち望んでいた様子だったけど、信仰者たちはどうなるのかな。20年以上前に比べいまは大人数の講登山が激減している。2018/12/16

まちこ

1
神社などでよく目にする「御嶽神社」と刻んだ石から御嶽信仰の存在は知っていた。が先日山の中で遭遇した祠、見たことも聞いたこともない神様の名前がたくさん彫ってある、それもどうやら御嶽のものらしく知りたくなり図書館で借りて読んだらこれが大正解。知らない神様は「霊神」と呼ばれるもので講内で優れた人が死後成れるらしいのだ。知らなくて当然。この知識はネットでは出てこなかった。やっぱ本って読むべき。 御嶽信仰には様々な組織があるが反目し合うことなく皆が御嶽を崇敬する点で協調している。生活に密着した市井の信仰が面白い。2023/02/12

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