内容説明
琉球列島の「ノロ」・「かみんちゅ」などと呼ばれる女性祭司のライフヒストリーと、近世の祭司制度をふまえた『沖縄の女性祭司の世界』のほか、古琉球の祭司組織や折口信夫研究の論考を収録する。
目次
琉球王国の祭司組織の基礎的研究―三平等の大あむしられを中心に
沖縄の女性祭司と神名伝承
古琉球の女性祭司の活動―一六世紀の史料を中心に
航海の守護―琉球王国の祭司制度の一側面
おもろみひやし考―オモロの芸能的研究
天女と巫女のと豊穣と―カーの信仰を核として
いなくなった女の話―文化としてのシャーマニズム
神に追われる女たち―沖縄の女性司祭者の就任過程の検討
宮古諸島の冬祭―上野村宮国のンナフカ祭祀を中心として
まれびと論の形成と展開
「死者の書」の主題
沖縄の女性祭司の世界(民俗社会のなかの祭司;古琉球の祭司史料を読む)