内容説明
佐藤和彦氏(1937-2006)の歴史学を理解する上で欠くことのできない論文9編(単行本未収録)とエッセーを、1~3部に編成し、4部には、84名からの追悼文を収める。
目次
1 究(室町時代における守護の支配形態―東寺領備中国新見荘の場合;内乱期社会と悪党問題―東大寺領大部荘・東寺領矢野荘を事例に;南北朝内乱についてのノート―農民闘争史の視点から;建武政権の史的性格;京童ノ口ズサミ―「二条河原の落書」をめぐって;古平瓦銘と御伽草子にみる室町期社会の一断面;『太平記』の世界;内乱期社会の諸闘争―情報蒐集をめぐって;戦後中世史学の展開と課題)
2 教(歴史学への招待;緑深きときわ木の学舎;生きる力とこれからの学校教育;日本封建社会の諸問題―とくに時代区分の観点から;南北朝内乱期の情報活動と歴史教育;民衆史研究と歴史教育)
3 想(愁い彷徨うのは誰か―日本中世の戦争と民衆;中世鎌倉の都市問題;元弘の乱と下野武士団―南北朝内乱史断章;荘家の一揆の前史―闘争主体の形成;僕の日記から;「十三日講」事件との邂逅;回想のサマー・セミナー;歴研大会から学ぶ;「内乱史研究会」発足のころ;歴史についての断章)
4 交(学舎を共にして;東京学芸大学・帝京大学の同僚より;学会活動を通じて;教えに学んで;様々な交流の環;家庭での横顔;学術雑誌等掲載の追悼文 書誌情報)
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