内容説明
本書は、ほめもしかりもしないでいて、子どもが生き生きと行動し、成長していく育児がもっとも子どもにいいのだと主張。四六時中かかわりながら熱心に育児をしようと思っている親が陥る罠について警告し、そうした罠に陥らず、かつ今のように貧困になった育児環境でも、子どもをたくましく育てる方法を「放し飼いの子育て」と表現して紹介した。
目次
第1章 なぜ「ほめない子育て」なのか
第2章 「放し飼い」の子育て
第3章 自己主張できる力を
第4章 お父さんの育児参加
第5章 個性を育てる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーちゃん
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放し飼い育児が大切2015/05/08
あっちゃん
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子供がもっと小さい時に読みたかった。ちなみに今小学四年生。ほめるのも叱るのも上から目線であるという点では同じこと。子供に言葉をかけるときは同じ言葉を大人に対しても言えるだろうかと考えてみるとよいというのが心に残った。2013/11/30
ふみ
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今の子供たちをめぐる子育て環境は悪化している。子供集団の中で養われていた能力は、地域社会の衰退にしたがって家庭と学校が補わざるを得なくなる。勢い大人の目は子供の一挙一動を評価し、子供自身も自身の内面ではなく周囲の期待を行動規範とするようになる。周りの人の評価に振り回される結果が日本人の自己評価の低さにつながるとする。本書の提唱する「ほめない子育て」とは、評価で子供の行動を誘導するのではなく、子供の自発的行動を尊重し「放し飼い」することで、行動に責任を持ち自己有用感を育てる子育てのことである。2011/04/17
あづまパパ
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汐見先生の子育て論は分かりやすい2011/02/09