内容説明
庶民文化探究家として知られる著者が自分の足で集めた唯一無比の労作!!戦時中の新聞広告を中心に、記事や写真など約500点一挙掲載!斬新な手法と切り口で当時の社会・風俗を分析。本書は、専門家でないかぎりまとまった形で読むことがまず不可能であった、日清~太平洋戦争までの戦時中の広告記事を一挙に掲載した得難い書である。
目次
1 戦争プロパガンダ
2 酒
3 兵器
4 戦争関連
5 薬
6 食品
7 文化
8 記念・祝賀
9 国民生活
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やじ
12
97年8月15日発行。今はどうか分かりませんが、著者の自虐史観が滲む解説つきの、日清戦争からの広告をまとめた貴重な図鑑です。正露丸が日露戦争中に発売になっており最初は征露丸(ロシアを征服)だったのが目からウロコでした。慰問袋の中身は何?戦地で喜ばれる物は何か。袋を開けた時の兵隊さんの気持ちを思い、またまた目頭が熱くなるのでした。雑誌広告が昔も今も変わらない事が興味深かった。この時代、日本はやはり戦争一色。辛い中で、苦心された広告の数々に見入りました。2015/05/24
北本 亜嵐
12
「戦時」とはいつか?同書では新聞が一般的に出現した明治時代からの戦争中を「戦時中」としている。広告量は「大東亜戦争」の物を多く紹介。「贅沢は敵」と言われた世相の中でいかに人々の購買意欲をそそるか?企業の工夫された広告から読み取ることが出来ます。これも「歴史」の一つかも知れませんね。2015/05/13
Michio Arai
5
再読。藤田嗣治の回顧展を京都で観て久しぶりにページを捲る。 日清、日露、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と区切られ、当時のプロパガンダや企業の新聞広告などが多数。 戦時中の文芸誌、映画上映の広告、慰問袋に入れる物の広告など。また、広告に関する説明が丁寧。思い立ってページをぱらぱらめくってつまみ読みしても、戦時中の雰囲気が生々しく伝わってくる。 断捨離せずに置いておいてよかった。2018/11/18
りんか
1
太平洋戦争以前の広告資料として面白い2021/08/07
酔花
0
資料2011/08/08