内容説明
昭和六十一年発行の『寺山修司俳句全集・全一巻』を底本とし、「句集未収録」篇に九十五句、「俳句論」篇に十編の増補をおこなって改訂。収録句数九百九十五句。
目次
第1部 自選句集篇(花粉航海;われに五月を;わが金枝篇;わが高校時代の犯罪)
第2部 句集未収録篇
第3部 俳句論篇(自己形成期;俳句評論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
めんま
18
寺山修司が学生時代に打ち込んだ俳句を総覧できる。花鳥風月や日常の断片を切り取るためではなく、若い鬱屈や母への屈折した感情を吐き出すために定型の詩を利用したとの旨を作者は語っている。作者の感情が強めに出てくる作品が好きかどうかで評価は分かれるか。2021/11/06
ブルーハート
5
俳句そのものの良し悪しについてはよくわからないが、寺山修司の多才ぶりが若い頃の俳句にも現れているように思う。言葉に対する自由さと鋭さと、若干の甘さ。私はなぜかこの句集の中から「母」の句ばかりが目について、拾い出している自分に気がついた。心安らぐ冬の夜だ。2020/12/19
際皮
0
寺山修司の俳句・俳論全集。母に対する執着はこの頃からあったのかと、驚く。また、寺山の俳句は全て中高時代に作られたものしかないと思っていたが、『花粉航海』に収められている句には、高校時代ではないものがある可能性があるという。寺山に関する史的な資料としても役に立つだろう。2021/09/14




