内容説明
高知県の北東部、徳島県との県境に物部村はある。四国の霊山として知られる剣山や三嶺が間近にそびえ立つ山深い里である。村の中央を走る国道195号線をはずれて奥に進むと、山道はさらにくねくねと折れ曲がり、深い谷を流れる川の蛇行も激しくなる。険しく切り立った崖が迫る急峻な山並みの、その斜面にはりつくように点在する集落。ここに古くから民間信仰「いざなぎ流」が伝えられてきた。
目次
土佐・物部村へ
いざなぎ流への道
御幣・神々のかたち
いざなぎ流「日月祭」を見る
天中姫宮の修行の旅
祀る民の暮らし
祈りに満ちた村
感想・レビュー
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いの
10
BS海外向け情報番組で生まれ故郷である物部の民間信仰「いざなぎ流」が放送された。この本はその「いざなぎ流」のおおまかな概要といったもの。急激な過疎化の為にいざなぎ流を伝承することも難しくなっている。子供の頃は当たり前だった信仰(拝みやさんのようなもの:太夫さんという)が神秘の世界に葬りされようとしている。同級生が太夫さんになったと昔聞いたが…今ではカリスマ美容師らしい。仕事として背負うのは難しい時代となったが消えていくのはもっと寂しい。詳しく知っておきたいので研究された本を探してみよう。2017/06/26
ウンコ太郎
0
紙で現す神のかたち。その数に圧倒されます。