内容説明
わが国の人口構造の中で突出した膨らみを形づくる団塊世代。占領期に生まれ、戦後のあらゆる変化を真っ向から体験し、社会・文化のさまざまな局面で時代をリードしてきたこの巨大集団が、いまいっせいに定年退職期を迎えつつある。だが、少子高齢化の中で生まれた急激な労働力減少という事態が、彼らに静かな幕引きを許さない。しかも、セカンドライフの可能性を模索するという意味でも、彼らは時代の牽引役、実験集団の役割を担い続けている。団塊世代の意味するものは何か。彼らは何を求めているのか。豊富な取材を通して、このきわめて今日的な課題を検証する。
目次
第１章 生き方のかたち（同窓会；田舎暮らし ほか）
第２章 暮らしのすがた（将来不安；年金生活 ほか）
第３章 地域へ（森林ボランティア；就農 ほか）
第４章 余暇を楽しく（健康づくり；終わらない旅 ほか）
第５章 世代を超えたメッセージ（アウトドア；「シニア村」建設 ほか）
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