内容説明
環境の世紀である２１世紀を目前にして、環境保全の必要性を論じ、意識の高揚をうたった総論の時代を抜けて、実践プログラムを立案し、実行する時代に突入したのである。企業（広く組織体ととらえるべき）はこの変化を無視してはいられない。欧米諸国では、環境ＩＳＯの導入と認証の取得が、環境規制当局の規制の手綱ゆるめに発展している。つまり、行政は環境ＩＳＯを企業に導入させ、規制の手綱をゆるめて、小さな政府を目指そうとしている。本書は環境ＩＳＯ１４００１を導入し、認証を取得しようとする企業の手引き書となるように企画したものである。ＩＳＯ１４００１はすべての組織、企業に摘要するように作られたものであるから、全文を通じて具体的記述を避けており、わかりにくい点があることは否めない。したがって、本書は各企業が実践するときに具体策が出てくるようアドバイスすることを目的としている。
目次
第１章 ＩＳＯ１４０００シリーズの意図
第２章 ＩＳＯ１４００１の要求するもの
第３章 ＩＳＯ１４００１システム構築の手順
第４章 環境影響評価の実施
第５章 環境方針の制定と環境目的・目標の設定
第６章 環境管理マニュアル・環境文書の作成
第７章 運用計画と管理
第８章 内部監査システムの構築
第９章 環境マネジメントシステムの見直し
第１０章 外部監査（認証取得）の手引き
第１１章 審査の実際―質問と回答
