内容説明
欧米とは一線を画して、日本では写真集が、理想的な写真表現の形であり続けた。ある時は日蓮宗のお寺を守る住職、ある時は東京都写真美術館の学芸員だった。そんな著者が案内する、高度で独自な進化を遂げた日本の写真表現と写真集の世界。
目次
日本は写真集の国である
「もの」としての写真集
岡村昭彦の「写真」を再考する
可能性としての「ネガ」
「ベス単派」写真家と震災復興、地域再生
ヴァナキュラー写真のような渡辺眸『1968年 新宿』
ローカリズムによって切り開かれるデジタル時代の映像作品
日本写真の中の自主ギャラリー運動
ウィリアム・クラインと日本の写真風土のありか
21世紀のフォトモンタージュ考 西野壮平、進藤環〔ほか〕
著者等紹介
金子隆一[カネコリュウイチ]
写真史家、写真集コレクター。東京都写真美術館専門調査員(2014年退職)。武蔵野美術大学、東京総合写真専門学校非常勤講師。各美術館で展覧会のキュレーションを多数手がけている
築地仁[ツキジヒトシ]
1979年、金子隆一、島尾伸三らとCAMERA WORKSの活動を開始。1985年、第35回日本写真協会賞新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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日本は写真集の国で ものとしての写真集 ローカリズム・デジタル時代の映像作品 21世紀のフォトモンタージュ考 海外の研究者・日本写真の新たな問題提起 クラウドソーシング:写真を共有することの175年 原爆写真 カメラのアクチュアリティ 写真史観・ピクトリアリズム 人間を虜にする写真という魔性 不鮮明・正統な美意識 フォトモンタージュ アノニマスな個人・表現 デジタル写真の時代に変容するアマチュア性 プロヴォークという評価軸 雑誌の表紙は写真家にとってどのような表現の場か2021/07/13
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