目次
第1章 フランツ・カフカと二〇世紀の秘密
第2章 時間の問題
第3章 歴史の問題
第4章 時代的意味構造
第5章 時代的意味構造の秩序
第6章 近代の終局点
第7章 大転換
第8章 大転換の意味
第9章 終局におけるはじまり
著者等紹介
ファルク,ヴァルター[ファルク,ヴァルター][Falk,Walter]
1924年2月8日バーデン・バーデン近郊ザントヴァイアーに生まれ、2000年9月18日マールブルクで亡くなる。1942年から43年まで兵役につき、1947年まで捕虜生活を送ったのち、戦後フライブルク大学でドイツ文献学、哲学などを学び、1957年学位論文「苦悩と言葉」によって哲学博士の学位を受ける。その後マールブルク大学正教授となったかつての博士課程指導教授である師エーリヒ・ループレヒトのもとで1968年論文「事件としての表現主義」によってマールブルク大学哲学部近代ドイツ文学科教授資格を取得。1963年以来文学作品の個別分析を通して時代的構造を明らかにするための実験的方法である構成素分析を基礎づけ、さらにその後この方法の発展・厳密化をはかる。1976年から79年までカイロ大学客員教授としてエジプトに滞在し、「カイロ・現代の診断」プロジェクトを組織するとともに、エジプト文学および古代エジプト文化史の研究に携わる。この間に構成素分析による現代文学の実験的分析を行うとともに、時代構造の解明と潜在的歴史理論の展開に努め、1975年に社団法人「マールブルク時代研究サークル」を創設
竹中克英[タケナカカツヒデ]
1944年岐阜に生まれる。1973年京都大学文学研究科修士課程修了、1973年から愛知大学勤務、現在愛知大学法学部教授
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