内容説明
理科教育の原点に立ち返り、原体験の教育的意義と問題解決能力育成の手だてを見つめ直した一冊。
目次
第1章 原体験の教育的意義(日本人の自然観と幼少期の自然体験の意義;生活科・理科の基盤としての原体験の意義;幼少期における原体験の場の設定)
第2章 原体験を基盤とする理科学習モデル(原体験を基盤とする科学的な問題解決学習の四角錐モデル;自然探究活動に関わる観察・実験等の類型化;水越敏行の指導目標と指導方法のマトリックス;指導目標と指導方法のマトリックスへの観察・実験等の位置づけ;教師の「全面制御」による顕微鏡操作指導)
第3章 科学的な問題解決能力の育成を目的として理科学習指導(探究の過程を重視した科学的な問題解決学習のパターン;タンポポを素材とした観察・実験の構造化;「タンポポの小花数のヒストグラム作成」(全面制御型学習)の事例
「外来タンポポの小花数のデータ処理」(誘導発見型学習)の事例
「半発見型学習」
タンポポを素材とした「一人立ちの発見型学習」)
第4章 児童・生徒の発想を生かした仮説設定の手だて(仮説設定への第一歩としての変数への気づきにおよぼす要因;探究の出発点としての仮説設定;子どもの経験や知識をもとに仮説を立てさせる手だて;小学校教員志望学生を対象とした仮説設定シート活用の実践)
著者等紹介
小林辰至[コバヤシタツヤ]
1952年岡山県生まれ。兵庫教育大学大学院学校教育研究科修了。博士(学校教育学)。現在、上越教育大学教授。兵庫県神戸市立中学校の理科教諭として1978年より約14年勤務する。その後、宮崎大学教育学部に10年勤務し、2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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