発話冒頭における言語要素の語順と相互行為

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発話冒頭における言語要素の語順と相互行為

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  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784872595833
  • NDC分類 815.1
  • Cコード C3081

出版社内容情報

日常会話の発話冒頭で用いられる「えっ」「なんか」等の言語要素について分析し、順序規則と会話進行における役割を明らかにする。日常会話の発話冒頭で直観的に用いられる「えっ」「なんか」「でも」「えーと」等の言語要素が複数使用される際の順序について会話分析の手法を用いて分析し、順序規則と会話の進行における役割を明らかにする。

第1章 複数の発話冒頭要素を分析することの意味<br>

第2章 発話の冒頭を分析すること<br>

1.会話の性質<br>

2.会話分析研究<br>

  2.1.歴史的変遷<br>

  2.2.参与者の指向<br>

  2.3.行為と連鎖組織<br>

  2.4.会話における時間の経過<br>

      2.4.1.並び方<br>

      2.4.2.投射<br>

3.発話冒頭の重要性<br>

  3.1.ターンの構成<br> 

  3.2.発話冒頭の働き<br>

  3.3.冒頭要素の研究<br>

4.発話の冒頭が投射すること<br>

  4.1.投射の内実<br>

      4.1.1.発話の継続<br> 

      4.1.2.行為<br>

      4.1.3.統語的形状<br>

      4.1.4.語の選択<br>

      4.1.5.次話者<br>

  4.2.投射の役割と各内実の関係<br>

  4.3.予測と異なる事態が生じた場合<br>

5.冒頭要素を扱うに関わる近接研究領域<br>

  5.1.談話標識の研究<br>

  5.2.感動詞の研究<br>

  5.3.フィラーの研究<br>

  5.4.あいづちと応答詞の研究<br>

  5.5.語用論的周辺部の研究<br>

  5.6.本書の着眼点<br>

3章 分析の方法<br>

1.データについて<br>

  1.1.コーパスの利用の問題点<br>

    1.1.1.参与者の属性や関係の不透明さ<br>

    1.1.2.参与者の属性の偏り<br>

    1.1.3.録音されているという 状況が参与者に与える影響<br>

  1.2.データの概要<br>

2.分析の手順と概念<br>

第4章 冒頭要素の二分類<br>

1.遡及指向要素と後続指向要素<br>

  1.1.分類基準<br>

  1.2.順序規則の全体像<br>

2.遡及指向要素と後続指向要素の順序<br>

  2.1.遡及指向要素から後続指向要素へ<br>

  2.2.隣接性からみた事例事例の検討 <br>

  2.3.逆順で用いられている事例<br>

3.連続使用可能性<br>

第5章 遡及指向要素<br>

1.遡及指向要素の性質<br>

2.遡及指向要素に関わるこれまでの研究<br>

  2.1.トラブルへの対処に関わるもの<br>

  2.2.価値付けに関わるもの<br>

  2.3.承認に関わるもの<br>

3.共通する特徴<br>

4.複数使用と順序<br>

  4.1.連鎖環境<br>

    4.1.1.トラブルにより遅延していた反応<br>

    4.1.2.想定外を含む反応求めに対する反応<br>

  4.2.複数使用の必要性<br>

  4.3.認識の不一致と使用順序<br>

第6章 後続指向要素<br>

1.後続指向要素の性質<br>

2.後続指向要素に関わるこれまでの研究<br>

  2.1.連鎖の起点としての気付きに関わるもの<br>

  2.2.呼びかけに関わるもの<br>

  2.3.接続に関わるもの<br>

  2.4.態度表明に関わるもの<br>

  2.5.サーチに関わるもの<br>

3.共通する特徴<br>

  3.1.順序に関わる分類に向けて<br>

4.複数使用と順序<br>

  4.1.断絶<br>

  4.2.断絶をマークする冒頭要素が用いられる環境<br>

    4.2.1.挿入からの復帰<br>

      問題解決の連鎖からの退出<br>

      説明の連鎖からの退出<br>

      やり直し<br>

      挿入からの復帰が意味することと「聞くこと」への動機づけ<br>

    4.2.2.関連する複数のものへの言及<br>

    4.2.3.直前とは異なる新しい連鎖の開始<br>

      会話の開始から用件へ<br>

      会話の前終結への移行<br>

       会話の全域的構造への効果貢献<br>

    4.3.断絶をマークする要素と順序<br>

第7章 発話冒頭要素が担う働き<br>

1.発話冒頭要素の順序<br>

2.発話冒頭要素の利用<br>

    2.1.会話に現れる「非文法」<br>

    2.2.リソースとしての発話冒頭要素<br>

      2.2.1.自己修復<br>

      2.2.2.引用<br>

      2.2.3.立ち遅れ反応<br>

    2.3.「始まり」をマークすること<br>

3.使われる規則<br>

4.檻としての語順から塀としての語順へ<br>

第8章 結論 時間の進行と発話の組み立て<br>

1.行為を示す道具としての順序規則<br>

2.言葉を発するには時間がかかるということ<br>

3.発言するということ<br>

4.発展的研究の可能性<br>

5.学術的意義と実践的意義<br>

伊藤翼斗[いとうよくと]
著・文・その他

目次

第1章 複数の発話冒頭要素を分析することの意味
第2章 発話の冒頭を分析すること
第3章 分析の方法
第4章 冒頭要素の二分類
第5章 遡及指向要素
第6章 後続指向要素
第7章 発話冒頭要素が担う働き
第8章 時間の進行と発話の組み立て

著者等紹介

伊藤翼斗[イトウヨクト]
京都工芸繊維大学基盤科学系准教授。島根県生まれ。韓国の大邱観光高等学校で日本語教育に携わる。後に大阪大学大学院博士後期課程を修了し、京都工芸繊維大学の講師を経て現職。博士(日本語・日本文化)(大阪大学)。研究領域は会話分析、日本語教育、質的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。