内容説明
近年中国で続々と発見されている大量の竹簡資料を解析し、従来の文献からは得られなかった古代思想の実態に迫る。新たな学問領域「竹簡学」の構築を目指す。
目次
第1部 儒家思想と古聖王の伝承(戦国楚簡と儒家思想―「君子」の意味;上博楚簡『顔淵問於孔子』と儒家系文献形成史;上博楚簡『舉治王天下』の古聖王伝承 ほか)
第2部 王者の記録と教戒―楚王故事研究(『荘王既成』の「予言」;『申公臣霊王』―霊王の「簒奪」;『平王與王子木』―太子の知性 ほか)
第3部 新出秦簡・漢簡に見る思想史(岳麓秦簡『占夢書』の構造と思想;銀雀山漢簡「論政論兵之類」考釈;興軍の時―銀雀山漢簡「起師」 ほか)
著者等紹介
湯浅邦弘[ユアサクニヒロ]
大阪大学大学院教授。1957年、島根県生まれ。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。北海道教育大学講師、島根大学助教授、大阪大学助教授を経て、2000年より現職。専攻は中国思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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