目次
第1部 医療通訳士とは何か(医療通訳士の必要性と重要性―外国人に対する保健医療の現状と課題;医療通訳士に求められる共通基準;医療通訳士倫理規程を読み解く;医療通訳士の教育研修システム)
第2部 医療通訳士の役割(病院における医療通訳士の役割;コミュニティ活動における医療通訳士の役割;メディカルツーリズム(医療観光、国際医療交流)の将来性と医療通訳士の必要性
外国人患者から見た医療通訳士の役割
米国における医療通訳士の発展の軌跡から学ぶ)
第3部 医療通訳士活動の実際(自治体における医療通訳士教育について;「医療通訳」を創る―医療通訳制度、人材育成、社会環境づくり;外国人集住地区における医療通訳派遣システム―東海地方;ITを利用した医療通訳システム;コミュニティビジネスとしての医療通訳;聴覚障害者の医療シーンにおける情報保障の課題)
著者等紹介
中村安秀[ナカムラヤスヒデ]
大阪大学大学院人間科学研究科グローバル人間学専攻国際協力学教授。1952年和歌山県生まれ。77年東京大学医学部卒業。小児科医。都立病院小児科、保健所勤務などを経験し、その後国際協力機構(JICA)の母子保健専門家としてインドネシアに家族連れで赴任。以後も、UNHCRパキスタン事務所でアフガン難民医療に従事するなど、途上国の保健医療活動に取り組む。東京大学小児科講師、ハーバード大学公衆衛生大学院研究員などを歴任。NPO法人HANDSの代表理事、2009年に設立された医療通訳士協議会の初代会長を務める
南谷かおり[ミナミタニカオリ]
地方独立行政法人りんくう総合医療センター国際診療科部長。大阪大学医学部付属病院未来医療開発部特任准教授、国際医療センター副センター長。11歳から父親の転勤でブラジルに渡り、現地の高校、国立大学医学部を卒業してブラジル国医師免許を取得し、現地で勤務。1992年に帰国し、大阪大学医学部付属病院放射線科に入局。その後、医師国家試験予備試験、国家試験を経て1996年に日本国医師免許を取得。自らポルトガル語、スペイン語、英語の医療通訳も行うが、2006年の国際外来開設時から病院で通訳者を採用し、現在60数名の4言語からなる医療通訳者の教育と独自の認定に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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