- ホーム
- > 和書
- > 社会
- > 社会問題
- > 社会貢献ボランティア
内容説明
シニアがはじめた活動に若者も参加し、海外オフィスを体験。迫害を逃れた難民の資料をフォルダに入れてアーカイブは残る。
目次
第1部 災害国日本のアーカイブを救済する(大災害から歴史資料を守る―歴史資料ネットワークの活動;捨てるな!記憶より記録―ボランティアとともに釜石市の公文書救済;釜石市と陸前高田市での活動―全史料協の対応;ボランティアで、できることできないこと;紀伊半島大水害と資料の救出;除染する前にさわってはいけない―放射能汚染文書の除染マニュアル)
第2部 海外のアーカイブとボランティア活動(ジュネーブ市文書館の歴史と活動;第一次世界大戦時の補虜カード―赤十字国際委員会の仕事;国際連合のアーカイブ;国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の仕事とアーカイブ・ボランティア)
著者等紹介
大西愛[オオニシアイ]
1965年大阪大学文学部史学科国史学専攻卒、伊丹市史編集室のち伊丹市立博物館勤務。1974年ベルギー・ブリュッセル日本人学校教員。1979年大阪大学五十年史資料・編集室、大阪府公文書館専門職員を経て、現在、大阪大学出版会勤務。2013年から大阪府公文書館運営懇談会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
18
残す必要があると考えたものを保存し、残されたものがアーカイブ(1頁)。文化遺産、後世のための史料そのもの。陸前高田市の公文書を1まい1まい除塵するのは骨の折れる作業だと思う(2012年写真、59頁)。整理者の原則とは、未整理のアーカイブには非公開資料が多く、個々の資料の内容に対して個人的な興味をもってはいけない(75頁)。放射能汚染文書の除染(第6章)。 2014/09/26
Sanchai
4
文書を残すことの重要性を改めて痛感。記録文書を保存する作業におけるボランティアの活動に焦点を当てたという点ではユニークだが、参加しているボランティアが文書学、図書館学、情報学といった専門の方々で、僕達のような知見のない者が気安く参加していいものかどうかという点には、必ずしも応えてくれていないように思う。それと、本書は現存する資料の保存・整理に重点を置いており、離散している資料の蒐集におけるボランティアの活用にはあまり触れられていないのが残念だった。2014/12/15
かみのけモツレク
1
実用的な文面2014/08/03
シマヨウコ
1
アーカイブは過去だけでなく、今も綴られて行く記録であることを再認識。 保存と管理は予算や合理化という言い訳でないがしろにされやすいが、温故知新で情報や知識を得て活用するためには必要な手間である。失ってからでは遅いのだ。2014/07/29