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内容説明
サプリメント=付録、増補、栄養剤。アメリカン・ドリーム、フロンティアからビジネスや性革命まで、文学史・文化史を軸に多様なアメリカ理解をめざす。発見にみちたアメリカン・サプリメント。
目次
1 アメリカン・ユートピア―歴史の視点(アメリカン・ドリーム―ユートピアとしてのアメリカ;多様と統一―独立宣言と合衆国憲法;フロンティアのゆくえ―ターナー学説と西部)
2 アメリカ的空間―文学の視点(都市のイメージ―アメリカ三都物語;アメリカン・スモールタウン―コミュニティの変貌;『風と共に去りぬ』の南部―南部精神の崩壊と継承)
3 個人と社会―社会の視点(ベンジャミン・フランクリン―セルフメイド・マンの系譜;変わりゆくヒーロー像―個人と組織;AA(Affimative Action)からDM(Diversity Management)へ―ビジネスからみたアメリカ)
4 寛容と不寛容のはざま―政治の視点(性革命とピューリタニズム―反権力の二面性;酔いどれのアメリカ―大量飲酒と禁酒運動;アメリカニズム―共和国の変貌)
著者等紹介
森岡裕一[モリオカユウイチ]
1950年生まれ。大阪外国語大学英語学科卒。大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。文学博士。大阪大学言語文化部、奈良女子大学を経て、大阪大学大学院文学研究科教授。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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桜子
14
初めての登録者です、笑。著者はアメリカ文学の学者です。全章に渡り文学作品や映画を交えながらも、アメリカ史や文化論のみに沿うのではなく、多面的にアメリカを理解するのが狙いかなと受け取りました。映画はアメリカン・ニューシネマが中心のため、好きな方には時系列でも楽しめます。「ビジネスからみたアメリカ」は公共哲学の観点も交えられ、「反権力の二面性」はオナイダ共同体に触れられ読み応えありました。禁酒法時代に関してはマフィアとギャングに触れていないのが残念だったのと、誤植が多いのは少し気になりました。2018/07/07