内容説明
京都の狩野派は濃い。日本の絵はなぜ装飾性の方向に傾くのか、屏風や扇という日本絵画のフォーマットはなぜ折れ曲がるか、琳派はなぜ琳派というのか。展覧会のカタログに書いたものを中心に収め、そのあいまに芸術書の紹介を入れた日本絵画史の入門編。
目次
屏風をひらくとき
宗達の顔
目の愉楽
寛永時代の雪舟気分
美人画と肖像画
洛中洛外図の魅力―主題の生命
都市の実感
「河内越」の女、その後
酔うこと
彦根屏風とともに
二人の山雪―荒磯のテラスと桃源郷
扇絵―折りたたみ持ち運ぶ絵画
山雪の受難、SPそて「雪汀水禽図」の両想
カブキモノと阿国歌舞伎の図像
著者等紹介
奥平俊六[オクダイラシュンロク]
1953年愛媛県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、大阪大学大学院文学研究科日本・東洋美術史教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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