内容説明
建築、美術、文学、音楽、庭園…千年にわたるフランス文化の絢爛豪華な流れ。一味違う「フランス観光案内」。
目次
第1章 中世の美
第2章 ルネサンスの美
第3章 古典時代の美
第4章 近代の美(十九世紀前半)
第5章 近代の美(十九世紀後半)
第6章 新時代の美
第7章 現代の美
著者等紹介
和田章男[ワダアキオ]
1954年生まれ。大阪大学文学研究科博士後期課程単位修得退学。パリ第4大学第三課程博士(文学)。大阪大学言語文化部を経て、大阪大学文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ラウリスタ~
8
文学研究とは、テクストの読解にとどまらず建築、絵画、都市計画までも読み込まなければならないってことか。研究書ではなく、啓蒙書とのことだが、時にかなり踏み込んだことまで書いてある。パリや、フランス各地の大聖堂、庭園、城郭を訪れる際にはぜひ一読するべき。単独に存在しているように見える文学と建築が有機的に絡み合う(本書は表紙を見ても分かるように、主に建築との関連で書かれている)。一風変わった観光案内でもあり、フランス文学史の斜めからの概説でもある。2013/01/27
cozy
1
「表象文化」と言葉にすると難しい感じがするが、建築物、文学、絵画、音楽、庭、装飾品など、何かを表現する場合のものを指す。「アート」という言葉の範囲が広まり、個々によって捉える範囲が違うけども、フランスのアートの歴史と捉えると読む人が増える気はする。音学から音楽へ、宮廷から市民へ、政治家のメディア戦略、様式から主義への変化などなど、知った上でフランスを眺めると違った景色が見えてくる。日本には個人名をつけた通りがなぜ少ないのかとか、高層ビルは未だにフランスの風景となれないのはなぜか、など興味を広げるのも楽しい2020/05/31
ぱちこ
1
学校でフランスについての本の読書感想文を書けって言われて読んだけど、中々勉強になる本だった2014/08/15
takapin
0
フランスの表象文化について、大まかな、広い説明が記された書。とても楽しく読めました。2011/05/25