内容説明
〈孤独と静謐〉の自然詩人の本質を、詩的ダイナミズムの観点から再検討、新鮮なワーズワス像の構築をこころみる。また、D.トマスのロマン派的側面を考察、ワーズワス的想像力が20世紀まで確かな命脈を保っている事を論証する。
目次
第1章 主観の深淵―ワーズワスの心理空間と運動
第2章 音とヴィジョン
第3章 「サイモン・リー」のパラドックス
第4章 「ティンタン・アベィ」の構造
第5章 「ジョアンナに」の構造
第6章 「マイクル」における土地と自然
第7章 老人詩「決意と独立」
第8章 ディラン・トマスの回想詩―「十月の詩」を中心に
第9章 「死への船出」―ディラン・トマスの中心的主題
付章 「プロスペクタス」―もうひとつのマニフェスト