出版社内容情報
角川春樹[カドカワハルキ]
著・文・その他
内容説明
日本で最高の「カリスマ」と呼ばれる男が、2年5ヵ月3日間の刑務所生活から生還した。角川書店時代の父との確執、「出版革命」と称された経営術、麻薬事件、社長追放劇、そして弟との決別…。波瀾の人生のすべてを語る。
目次
第1章 復活―再生した角川春樹
第2章 人生を楽しむ―おれの魂
第3章 角川家の葛藤―父との確執、母の死、弟との訣別
第4章 わが才能と成功―出版人・映画人・カリスマ経営者
第5章 生涯不良宣言―おれにとっての女性たち
第6章 角川春樹の世界制覇―角川春樹事務所の経営戦略
エピローグ ネバー・ギブアップ
著者等紹介
角川春樹[カドカワハルキ]
1942年1月8日富山県に生まれる。国学院大学文学部卒業。65年角川書店に入社。75年代表取締役社長に就任。76年角川春樹事務所を設立、代表取締役に就任し、映画製作に乗り出す。96年現在の角川春樹事務所を設立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小谷野敦
6
角川春樹の自伝的著書。相変わらずの春樹節だが、間に挟まる俳句は超一流。娯楽小説を映画化して本を売るのは、出版界を活性化し、売れない純文学も出すことができるようにするので、角川商法は別に間違ってはいない。実の母と継母がいて、継母にもしかるべき愛情を感じているのは、前に角川源義の全集の年譜で最初の妻の三人の子が全削除されているのを見たから意外だった。それとこの人、2000年ころに死んでしまうんじゃないかと思っていたから、今でも生きていることに驚く。2024/09/01
えがお
6
多分この新装版が新聞で紹介されていて、それは図書館で調達叶わずこちらを拝読。前に大好きな美輪明宏がこの人をスピリチュアリティ高い人と評していたけど、まさに。俳人としての著者の一面はこの本を読んで初めて知ったが、自らを「芭蕉を超えた」と評しているのとか、凡人の理解はまったく及ばないが、こんな世界があるんだなと垣間見れるのが本のいいところ。2016/10/18
田中
1
図書館本。YouTubeでこの方を観て衝撃的で、本を読んだらこれまた面白い。本当のカリスマというものだ。芭蕉、宮本武蔵を超え史上最強の天才と自分で信じ込む。逮捕牢屋に入ろうが、角川書店を追われようが、癌になろうが、離婚を繰り返そうが、お構いなし。昭和はこういう気質の人がゴロゴロいたのだろう。今なら問題発言もこの方はお構いなし。2023/03/20
ISBN vs ASIN vs OPAC
1
……しんちゃーん!佐野のしんちゃーーーん!やっぱりあんたにはまだ、書くべきノンフィクションが残ってるよ!角川だよ!KADOKAWAだよ!源義から川上にいたるまで、出版、コンテンツを巡る会社組織と家族の一大サーガ!岩上がもう書いてる?いいからいいから!あんたの、虚空から物語を捻り出す力がないと、この壮大なるエコノミカル叙事詩には立ち向かえないよ!歴彦死なねえうちに書けって!2016/03/23
megyumi
1
出版に関わる人が比喩ではなく言葉通りの意味で「本という媒体自体、読み捨てのエンターテインメントになった」と言い切るのはすごいな2015/01/30