マンガの深読み、大人読み

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872574814
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報



夏目房之介[ナツメフサノスケ]
著・文・その他

内容説明

戦前マンガのひとコマから、手塚治虫のマンガ思想を解き明かし、『ドラゴンボール』の永遠性から、鳥山明の天才的な企みを見抜く!マンガ読みの達人が拓く、これは大人の悦楽なのだ。

目次

1部 マンガ読みの快楽(手塚治虫は生きている;鳥山明『DRAGON BALL』試論―「強さ」とはなにか?;ねこぢるのうつろな目 ほか)
2部 『あしたのジョー』&『巨人の星』徹底分析(『巨人の星』論;『巨人の星』関係者に聞く;『あしたのジョー』論;『あしたのジョー』関係者に聞く)
3部 海の向こうから読むマンガ(日本マンガは世界を制したか;東アジアのコミック事情と可能性―貸本マンガのルーツを求めて;日本マンガという文化;長い自註―まとめとしての「日本マンガ文化論」自評)

著者等紹介

夏目房之介[ナツメフサノスケ]
マンガコラムニスト・評論家。1950年、東京生まれ。72年にマンガ家としてデビュー。90年代以降はマンガ評論家としても活躍。表現論というアプローチでマンガ評論に新境地を拓く。99年、手塚治虫文化賞特別賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

16
2004年発行。サブカルに強い出版社イースト・プレス刊。漫画読みの達人、夏目房之介の漫画論。おもに総論よりも各論に焦点を絞り展開している。何よりも読み応えがあったのが2部の『あしたのジョー』&『巨人の星』徹底分析です。確かにあの頃の少年マガジン〈講談社〉はいつまでも子供向けのサンデー〈小学館〉とは違い、表紙に横尾忠則を起用するなど、青年大人をターゲットとして読者層を拡大していた時で、まず『巨人の星』が文学で言えば教養小説(ビルディングスロマン)でその成功を支えに『明日のジョー』で純文学にまで範囲を広げた。2025/07/18

takaya

10
様々な視点を得られる本でした/ドラえもん・サザエさんに代表される「成長しない主人公」の話は永遠に書く事が出来るが、「成長する主人公」の話は永遠に書く事が出来ない。ドラゴンボールのように、強さのインフレを起こすか、あしたのジョーのように、少年期→青年期になり、テーマがかわっていってしまうからである/矢吹丈に正面顔はない/マンガは右から左に向かって進むから、右から左へと時間が展開する。矢吹丈が最後死んだかどうかはわからないが、ラストシーンで丈は、マンガにとっての未来である左を向きながら微笑んでいる。2011/11/15

higurashi_jp

4
マンガ好きなら読むべし2019/04/06

詩歌

2
海外ティーン向け小説が出てきたのは最近の事。それでも少女マンガは作られない。日本で少女文学は伝統文化。強味だね。2014/04/16

桜井青洲

1
3部構成に渡り、マンガについて多面的に検証、考察されている一冊。1部。2部と読んできたマンガが数多く登場し、興味や好奇心をよりよく刺激してくれた。特に作家、編集という作りて側の声はマンガ読むうえで気持ちに厚みが増します。3部目「海の向こうから読むマンガ」はやや学術的表現や論調が自身の学の無さも相まって余計に思えてしまいました。マンガではないものでマンガを知りさらにマンガを好きになれる。とても楽しく読めました。2016/12/06

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