目次
第1章 高麗茶碗の名品と歴史(狂言袴;三島 ほか)
第2章 巨匠の高麗茶碗(川喜田半泥子;北大路魯山人 ほか)
第3章 現代作家の高麗茶碗(田中佐次郎;辻村史朗 ほか)
第4章 高麗茶碗の技法(井戸茶碗の“梅花皮”を表す(制作・盆出哲宣)
狂言袴の“雲鶴文”を象嵌する(制作・古松淳志) ほか)
第5章 高麗茶碗を見る・買う・知る(高麗茶碗の名品を所蔵する美術館;韓国の美術館・博物館(文・片山まび) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
谷中・韋駄天にてチェ・ジェホ展のあいまにお茶をいただきながら。ジェホさんから朝鮮半島の満月壺の話を伺いつつ、中国から渡ってきた技術を朝鮮や日本の陶工家たちがいかに発展させてきたか、そして今後どういう展開を見せていくのか思いをはせました。素晴らしい文化ですが、過去を模倣しつつも新たな世界まで見せてくれる作家さんと出会えるって幸せだなあ、と感じました。…手は届かないけど応援するよ!2021/11/30
ジャズクラ本
13
三島茶碗とか刷毛目茶碗とか、よく分かっていなかったのでお勉強。歴史的名品、高麗茶碗の種別とその故郷、本邦の有名作家及び現代作家による作品、展示博物館、用語集と、ずぶの素人にも分かりやすい内容で有り難かった。現代作家では古松淳志が好みかな。/高麗茶碗には、狂言袴、三島、粉引、刷毛目、井戸、彫三島、御所丸、金海、熊川、呉器、伊羅保、御本などがある/桃山茶人の格付け「一・井戸、二・楽、三・唐津」/三島茶碗の由来は静岡三島大社の三島暦と紋様が似ているためが通説だが、堺の町衆である三島屋の所持説など諸説あり。2019/10/28
参謀
3
高麗茶碗とは朝鮮半島で焼かれて日本で伝世した茶碗をいうらしい。しかしそのほとんどは高麗時代ではなく、朝鮮時代に作られたものだという。さらには本場の朝鮮半島には井戸茶碗は陶片以外に残っていなかったり、技法もすでに途絶えてしまっているという。そのため現在の作家達は独自に研究し、作品を作っているようで、なんとも面白い。明確な特徴は自分には理解できなかったが、見た目で言うと米粒のようなひび割れの表面や象形模様が特徴なのかな?と感じた。(そうでないのもあるのでよくわからない…)美術館紹介では韓国のも掲載されている。2020/09/16
Kuliyama
1
三井記念美術館で高麗茶碗展を開催しており、拝読しました。現代作家で若い方々も頑張っておられるのが好ましかったです。2019/11/07
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- 和書
- 元警視総監の体験的昭和史