内容説明
ボンボニエールとはフランス語でボンボンのような砂糖菓子を入れる容器のことです。19世紀末以来、日本の皇室では天皇のご即位、皇族の誕生、ご成年、ご成婚などの慶事の際、特別にあつらえた銀製のボンボニエールに金平糖を入れて、宮中での祝宴に招待された方に記念品としてお渡ししていました。そして、今でもそれは続いています。本書は今まで一般の人々の目にほとんどふれることのなかった数々のボンボニエールを集めた作品集です。新天皇のご即位をご祝福するとともに、日本の伝統工芸の粋を集めた数々のボンボニエールをお楽しみください。
目次
天皇家
秩父宮家
高松宮家
三笠宮家
共通紋
有栖川宮家
伏見宮家
梨本宮家
山階宮家
久迩宮家
小松宮家
北白川宮家
閑院宮家
東伏見宮家
朝香宮家
東久迩宮家
竹田宮家
華頂宮家
常陸宮家
高円宮家
無紋
旧華族・その他の紋
著者等紹介
扇子忠[センスタダシ]
1940年京都市生まれ。立教大学法学部卒業。日本の歴史に関わる研究や伝統工芸に造詣が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
8
「ボンボニエール」ということばさえ知らなかった。この本を手にしなければ、絶対一生見ることのないもの。皇室の祝宴、饗宴、外国からの貴賓などを迎えた際に、記念品として渡す銀の、ごく小さな「砂糖菓子(金平糖)」入れのことだそうです。凝った作り、彫り、なのに、上品さの極まったもの、どこか漂う遊び心を覘かせたもの、それはそれはすてきです。美しい、良いものを見せていただきました。2019/08/29
tohoho
0
宮中での特別な行事で、限られた人だけに下賜された記念品。金平糖の入った小さな小さなギフト・ボックスは明治20年代から現在に至るようだが、様々な造形に意匠があり驚く。2023/10/05
Y
0
◎2020/08/10