出版社内容情報
歴史の屑篭に入れられているが、千万人単位の犠牲者の声をどう聞き取るのか、中国人も日本人も忘却している歴史的課題に挑んだ「反時代的考察」。経済が発展すればいいってもんじゃないだろう、と両政府の首脳に伝えたいのだが。
内容説明
今なお凍結・封印されたままの中国プロレタリア文化大革命。それは多彩な言語を華ひらかせ、威風をもって人々を活気づけた。しかし風暴すさぶ十年をへて、なぜ頽唐をきわめ「現代の文字獄」を生んだのか?その文字獄をつくり自らも繋がれ斃れし者たち、あるいは辛くもそこから蘇りし者たちの声を丹念に渉猟し、闇からの一条の光によって政治言語の再生を照射する畢境の渾身作。
目次
文革言語と「筆杆子」
文革「筆杆子」の登場―姚文元「新編歴史劇『海瑞の免官』を評す」
「真理の前に人々は平等である」―彭真「二月提綱」
「敵」の再発見―江青「部隊文芸工作座談会紀要」
「文革綱領」―「五・一六通知」の言語性格
「槍杆子」の言葉―林彪「五・一八講話」
政治的他者の見方―陳伯達「すべての牛鬼蛇神を一掃せよ」
「大民主」言語―「プロレタリア文化大革命についての決定」(「十六条」)
文革の転換と中央文革の栄光―陳伯達「プロレタリア文化大革命における二つの路線」
紅衛兵政治文章―譚立夫「八・二〇講話」と遇羅克「出身論」〔ほか〕
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