内容説明
ニセ電車男、毒舌ムーミン、不治の病の男、そして…セックス。ベストセラー『電車男』には、実際の掲示板での膨大なやり取りの、たった6.4%しか収録されていなかった!「残り93%の物語」の叫び。
目次
第1章 残り93%の物語
第2章 単行本になれなかった叫び(“あらかじめ裏切られた純愛”―『電車男』前史;消された「手紙派」;暗躍するムーミン;不治の病を報告する男;終着駅はまだ先なのか? ほか)
第3章 『電車男』のメカニズム
著者等紹介
安藤健二[アンドウケンジ]
1976年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、産経新聞社に入社。さいたま総局、デジタルメディア本部などで記者業務に就く。04年退社し、フリーライターとして活動を始める
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
広陵高校何で出たんやと思う26歳キャビンアテンダント・寺
46
『電車男』が出版されたのは、もう11年も前か…早いものだ。大ヒット作だった。ベストセラーになり映画化、ドラマ化、舞台化、同時期に3誌で連載漫画化。凄い。最近のヒット作にそこ迄のものは見当たら無い。そんな大ヒット本に収録されなかった実際のレスや後日談を拾って真実の姿を現す一冊。実際の電車男は都合の悪いレスには返信せず、皆の意見も殆ど聞かない。皆からの悪意のレスも多い。電車男がエルメスに落とされた側面も強く、性交を迫るエルメス。エルメスの乳を揉み吸いした報告で終了。現実は下世話だがそんなものだよね。2015/03/23
きら
3
新潮社版電車男には収録されなかった「綺麗事だけには終わらない」ようなログの一部を抜粋し、若干の考察を加えた本。タイトルから、真相究明→批判系の内容かと思ったらそうでもなかった。内容薄いので30分ぐらいで読める。今更膨大なログ見直すもめんどくさすぎると思う人には多少需要がある・・・のか? それにしても、なんだかあのブームが物凄い大昔の出来事に感じられる。たかだか6年ぐらい前の出来事だったのか・・・ なんだったんだろうな、あれ。2010/11/13
sgnfth
3
蛇足過ぎる2009/08/22
hiratax
2
(20080318)電車男の全ログを閲覧し、恣意的な編集を指摘する。労作。この人最近みたいなと思ったら、ブロゴス、ニコニコ動画、ハフィントン・ポストとネットカルチャーの中心にいるよう。2008/03/18
しき
1
安藤さんの「封印」シリーズを読んで、あの電車男のブームや、電車男の正体についてどこまで突っ込んでくれているのだろうと期待して読んだら、正直肩すかしだった。いや、単行本でしか「電車男」の物語を知らない人にとっては、興味深い内容かもしれないけど、まとめサイトも過去ログもみたことのあるものにとっては、ログに筆者の主観を付け加えただけとしか思えなかった。2011/10/15