オタク学叢書<br> フィルムとしてのガンダム

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オタク学叢書
フィルムとしてのガンダム

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784872336313
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0095

出版社内容情報

再評価の気運が確実に高まっている『機動戦士ガンダム』。そもそもファーストガンダムは他のアニメと何が違うのだろうか?「フィルムとしてのガンダム」そのものに立ち返り、唯一無比の魅力に迫る!!

内容説明

ガンダムの原点―アニメフィルム。そこに描かれた等身大の熱い青春像とは?社会の中で光明をつかもうともがくアニメ世代に送る魂の書、ついに刊行。

目次

第1章 世界観―見えない世界を感じる
第2章 キャラクター―何に注目して「人」を認識するのか
第3章 状況のドラマ―軋轢のダイナミズムが新たな葛藤を生成する
第4章 階層のドラマ―幾重にも折り重なったきしみが生み出す抑圧と爆発
第5章 腹芸のドラマ―裏コミュニケーションの果てに見えてくるもの
第6章 アムロの問題

著者等紹介

氷川竜介[ヒカワリュウスケ]
1958年兵庫県姫路市生まれ。高校時代に怪獣同人誌「PUFF」「怪獣倶楽部」、宇宙戦艦ヤマトのファンクラブ「YA(ヤマト・アソシエイション)」に参加。東京工業大学在学中の1977年に草創期のアニメ・特撮マスコミに駆り出される。「月刊OUT/ヤマト特集号」(みのり書房)「ファンタスティック・コレクションウルトラシリーズ」(朝日ソノラマ)などでライター、カメラマンを担当。『機動戦士ガンダム』との関わりは、キングレコードからのBGM集『戦場で…』から。ドラマ編「アムロよ」構成(中島紳介氏と共同)の他、劇場版にいたるまで一連のものを担当した。劇場公開時には『TV版機動戦士ガンダムストーリーブック1』『劇場版機動戦士ガンダムグラフブック』『ポケット百科機動戦士ガンダム』等のムック、図鑑を講談社で構成、執筆。大学卒業後、通信系メーカーに就職。ISDN電話機/TA、携帯電話用TAなどの通信機器開発、設計に従事し、中間管理職を経験。1997年、太田出版から初の著書『20年目のザンボット3』(オタク学叢書VOL・1)を刊行。以後、LD、DVD解説書、アニメ雑誌に記事を提供。ムック『ブレンパワード・スパイラルブック』(学研)を藤津亮太氏と共同編集。2000年、著書『世紀末アニメ熱論』(キネマ旬報社)『新世紀アニメ王道秘伝書』(徳間書店)を連続刊行。『ガンダムの現場から(富野由悠季発言集)』(キネマ旬報社)を藤津亮太氏と共同編集。2001年、勤務先メーカーを円満退社。著述業専業となって、今日に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ryo

1
評論かと思いきや、著者の社会経験に基づく私見が散らばっているところにやや説教臭さを感じたが、フィルムを見ると言う行為の奥行きの深さに感銘を受けた。80年代的なオタクの作品に対する情熱の一つのサンプルとしてもおすすめできる内容だと思う。2020/03/07

水池屋

1
非常に丁寧に、アニメ自体の面白さについて書いてある一方、実体験と照らし合わせた部分では、主観的に熱を帯びたものを感じました、良く言えば熱く、悪く言えば説教臭い。「生きた人間とつき合うように、作品とつき合えば良いのである」というこの本の中にある言葉のとおりに20年以上の時間をかけて、筆者がガンダムと生きてきた時間を感じました。2010/01/11

ビーフハート

0
アニメに限らず多層的表現や直接的でない感情表現は映像作品において非常に重要な要素になりますが、いわれてみれば確かに「ガンダム」はそういう語られ方はほとんどされてなかったですね。勿論ざっくりとしたものはありましたが、ここまで微に入り細にわたって(なので基本的に語っているのは7話まで)は無かった。映像演出に拘っていたんだな~、とあらためて感心いたしました。作画の崩れ具合ばかりに囚われていた自分の視野の狭さを反省しつつ。2017/07/04

mushi12345678

0
アニメ評論ってこういう方法があるんだ、すげー!と感動しながらスラスラと読めました。アニメの劇から社会を見つけるっていうのはサラリーマン20年の氷川さんならでわの説得力2009/05/14

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