内容説明
失恋、借金、リストラ失業の三重苦を背負った元大手銀行OLがやっとのことで見つけた仕事先は、スーパーのレジ係。レジを通るお客様たちのレシートが物語る、それぞれの悪戦苦闘の日々。不肖・レジ係理絵子、生活、拝見いたします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
52
銀行をリストラされた主人公・理絵子の再就職先であるスーパーを舞台に、理絵子以外が主人公の章もありながら進むお話。すごく久しぶりに読んでみて、最後に元気になれるところがやっぱり良いと感じた。しかし、ちょっと前はこうだった…みたいな感じで出てくるエピソードがみんなバブリーで時代を感じる^^;2015/02/01
むぎじる
35
バブルがはじけ、勤めていた銀行をリストラされた32歳の理絵子。再就職先もなかなか見つからない。背に腹は代えられず、一度は断った、父親の友人が経営する四谷三丁目のスーパーで働くことになる。理絵子を中心に、そのスーパー”セイエー”に集まる、「負けた」「くじけた」人たちが、自分を取り戻していく連作短編集。「ダイ2ショウ」から、誰が主人公になるかわかる仕掛けや、軽やかな文章がとても読みやすかった。がむしゃらに打ち込めることを探すのは大変だけど、見つかったら確実に自分が変わっていく。元気がもらえる小説。2015/01/06
こちゃら。
27
山田邦子の作品を読むのは3冊目ぐらいだと思うけれど、著者、もう10冊も書いているんですね。知らなかった。大手の銀行をリストラされ、マンションのローンと生活の為に、スーパーでレジのパートを始めた30代の女性と、それを取り巻く物語。面白いけれど、あっさりさっぱり読めだだけ。2015/01/20
絵具巻
3
リサイクル本2016/10/11
夜兎
2
暗い話ではないのに、読んでいて落ち込んでしまった。2014/02/02