内容説明
著作権の真の誕生はフランス革命。王より与えられる特権から、著作者の「もっとも神聖な所有権」へ。現在も世界著作権界で相対立するアングロサクソン的概念とラテン的概念の違いは精神的著作物を商品としてだけ見るか、人格権も渾然として尊重するかの差である。この追及はニュー・メディア時代、欠かすことのできない問題であり、本書フランス著作権史に、その答えがある。研究者・実務者必携の書。
目次
第1章 はじめに
第2章 フランス革命と著作権
第3章 古代からアンシャン・レジームまで
第4章 ディドロと著作権
第5章 SACD
第6章 SACDとゴルドーニ
第7章 19世紀における法改正運動
第8章 SACEM
第9章 ベルヌ条約
第10章 作家の生活
第11章 レコード録音権
第12章 追及権
第13章 おわりに