内容説明
山奥のクリニックにひとりの女性が訪れた。黒ずくめの服に身を固めた独特の雰囲気。吉永あずさ、人気女優だった。彼女は、自分に与えられた役と本当の自分と区別がつかなくなり、このままでは大変なことをしてしまうのではと医師に語り始めたが…。女優と医師の奇妙なやり取りを、緊迫感を込めて描く『女優』他、『目撃者』『つまンない男』『心霊写真』『秘密の花園』『桃子のテレカ』『「親子画面」症候群』等、日常生活に潜む違和感、恐怖を鍵に奇妙な世界を描き出す傑作短編集、計7作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
としP
21
【目撃者】ハラハラ、ドキドキ!密室空間ならではの、物理的にも心理的にも表現できる恐怖感!最後のオチもGood! / 【女優】読者を欺く逆転劇が良い!結局自分は何者なのかという奇妙な世界観に満足! / 【つまンない男】ダジャレもほどほどにね(笑) / 【心霊写真】ホント怨みは怖い! / 【秘密の花園】切なくて、奇妙! / 【桃子のテレカ】テレカでつながる不思議の国の王子。 / 【「親子画面」症候群】ある時から不思議な力や道具を手に入れて順風満帆に行くも、最後は呆気なく終わるっていうのはよくあるパターン。2016/10/15