内容説明
世界最高のヴァイオリニストの自伝。東西冷戦下のソ連音楽界で何があったのか。巨匠オイストラフとの確執、奔放な女性関係、共産党、官僚機構との駆け引き…そのすべてを赤裸々につづった衝撃の書。
目次
モスクワの学生時代
リトルネッロ
首都
我が家
ソヴィエト帝国のコンサート
初舞台
受賞者の日常
行動規範
ありえない現実
挑戦〔ほか〕
著者等紹介
クレーメル,ギドン[クレーメル,ギドン][Kremer,Gidon]
ヴァイオリニスト。1947年、ラトヴィアのリガに生まれる。16歳でラトヴィア共和国コンクールで第1位を獲得。その後、モスクワ音楽院でダヴィド・オイストラフに師事。1967年、エリーザベト王妃国際コンクール3位入賞。1969年、パガニーニ国際コンクール優勝。1970年、チャイコフスキー国際コンクール優勝。1975年にドイツで初めてのコンサート、1977年にはニューヨークでも演奏。1981年、ロッケンハウス音楽祭を自ら創設。1997年、バルト三国の若い演奏家を集め、クレメラータ・バルティカを結成
臼井伸二[ウスイシンジ]
1951年生まれ。東京大学修士課程(数学)修了。メーカー勤務、ドイツ駐在を経て独立。現在は技術翻訳事務所を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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春ドーナツ
6
メモ。ラトヴィアの音楽家の自伝を読む。以下、余話。「小説(その他を含む)で巡る全ヨーロッパ」計画の進捗状況を記す。ヨーロッパに属する国を広義に勘定すると51カ国(世界に承認されていない国は除く)。その内30カ国巡ることができた。残すはエストニアの学者の歴史書、マケドニアの民話の二冊である。未読国19カ国に関しては、公国のような小国が多く含まれており、図書館のデータベースで検索しても旅行ガイドがヒットするか、「該当本なし」と表示された。今後の出版動向に期待したい。夏休みの自由研究に励む私。みたいな文章だな。2016/10/22
Kei
1
巨匠達の巣窟、チャイコフスキー音楽院(モスクワ音楽院)でのオイストラフ門下の修業時代からのクレーメルの自伝。当時のソ連の音楽家たちの事情が非常に興味深く読めます。そういえば、確かアファナシエフもクレーメルと同い年でモスクワ音楽院ギレリス門下だったな〜ってことで、彼らはしばしば室内楽を競演しているけど、若い頃の繋がりは無かったのだろうか??2012/10/07
七波
0
大好きなヴァイオリニストなので読んでみた。むつかしいけど面白い。
花陽(かよう)読書会
0
読書会 https://kayoudokusyokai.mystrikingly.com/ にてクレーメルの自伝を紹介する前に、まず彼の演奏するヴァイオリンを聴いて https://youtu.be/qHyHKOL5eH0 もらってから、その後に、自伝の内容を紹介しました。東側世界から資本主義社会に亡命した一人の芸術家、その孤高を紹介する内容となりました。2022/07/12
E
0
再読。10年前に読んだ時よりも色々わかった。2020/06/20
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- 和書
- 藍の夜明け 角川文庫