内容説明
輝く5月、パリは好天続きであった。その眩しさに、僕らは目を細めなければならないこともあった。しかし、1日2万歩の行軍が「ライカ同盟」に、本当の解放感を味あわせてくれたのである。
著者等紹介
赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
美術家・作家。1937年横浜生まれ。武蔵野美術学校中退。美術活動の後、79年『肌ざわり』(中央公論社)で中央公論新人賞、81年『父が消えた』(文芸春秋)で芥川賞を受賞(いずれも尾辻克彦の筆名)。路上観察、中古カメラ、老人力などブームの火付け役でもある
秋山祐徳太子[アキヤマユウトクタイシ]
美術家。1935年東京生まれ。武蔵野美術学校彫刻科卒業。65年「岐阜アンデパンダン」に自分自身を作品として出品する。以後、60年代後半の〈グリコ〉ハプニングなど、ポップハプニング(通俗行動)と称するパフォーマンス活動を展開する。75、79年には東京都知事選に立候補し、政治のポップアート化を目指す。また、ブリキ(トタン)による彫刻で独自の境地を拓く
高梨豊[タカナシユタカ]
写真家。1935年東京生まれ。日本大学芸術学部写真科ならびに桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。64年〈オツカレサマ〉で第8回日本写真批評家協会新人賞、67年〈東京人〉〈Tomorrow〉で第5回パリ青年ビエンナーレ国際写真部門最高賞を受賞する。68年から中平卓馬氏らと『プロヴォーク思想のための挑発的資料』を刊行
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