内容説明
ノアの箱船以来、広範な用途に使用された石油の前史、19世紀半ば以降に成立する石油の近代史とその国際的な発展、石油メジャーズの興隆、列強による石油争奪戦の展開、石油ナショナリズムの台頭、産油国の興亡、メガマージャー登場の20世紀末まで、6000年におよぶ石油史上の諸事件を網羅。人類の文化史・文明史ともいわれる石油の利用とその発展の歴史を一望の下に俯瞰するとともに、壮大な「石油の世紀」としての意味合いをもつ20世紀の歴史を浮き彫りにする。21世紀を展望するための必携の書。
目次
前史
近代への胎動―発明と発見の時代
近代石油業の開幕―灯油時代の成立
国際石油産業の展開
機械の世紀の開幕と燃料油時代―国際石油企業の興隆
石油メジャーの誕生
石油帝国主義と恐慌の時代
国際石油カルテルの形成
戦時経済と燃料国策
戦後・中東石油と米国の制覇〔ほか〕
著者等紹介
村上勝敏[ムラカミカツトシ]
1965年3月慶応義塾大学大学院経済学研究科(修士課程)終了。同年4月、国立国会図書館に入館、同館調査立法考査局に勤務。その後同局商工科学技術課長、財政金融課長、同調査室主幹を経て現在萩国際大学国際情報学部教授。著書に『石油の開拓者たち』(論創社、1996年刊、同年第20回石油文化賞受賞作品)などがある
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