内容説明
鉄道と船を乗り継ぎ、500日!地中海をとりまく小さな町で、港で、島で、ポール・セローが綴った、アイロニーたっぷりの大旅行記。
目次
ケーブルカーでジブラルタルの岩へ
急行「マーレ・ノストルム」号でアリカンテへ
フェリー「エウロパ岬」号でマジョルカへ
急行「グアダルーペの聖母マリア」号でバルセロナとその先へ
「ル・グラン・シュッド」号でニースへ
フェリー「麗しの島」号でコルシカへ
フェリー「イクヌーサ」号でサルデーニャへ
フェリー「トレース」号でシチリアへ
フェリー「ヴィッラ」号でカラーブリアへ
キオッジャからフェリー「クローディア」号に乗る〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kthyk
2
これも昔の再掲>「その男ゾルバ」をアップし「遠い太鼓」にリンクさせた時、突然、思い出した。ポール・セロー。若きアメリカの作家セローは身重な新婚の夫人を伴い、ジブラルタルのヘラクレスの柱から地中海に乗り出す。イタリアの対岸、アドリア海を隔てた動乱以前の夢のようなのユーゴと悪夢のようなアルバニア。アイロニックなセローの記録は豪華なエーゲ海ツアーからは決して生まれる事のない旅行記の傑作。村上春樹が聴いた太鼓の音はこのセローが奏でたものに違いない。彼はその後「辺境・近境」でセローを超える風の声を聴かせてくれたが。2020/10/17
shrzr
2
ジブラルタルからモロッコまで、地中海をだいたい一周するゆるい旅。「建物にセンスがない」「飯がまずい」と至るとこるでぶつぶつ言いながらも旅への愛が感じられ、ひたすら魅力的な人々や本との出会いが楽しい。2014/08/01
ヤボ
0
★★★★★