内容説明
ルナパークにビリケンさん、エッフェル塔に似せた通天閣。文明開花の時代に欧米への憧れを大阪流にカタチにした新世界の興隆史。
目次
1 盛り場のモダニズム―街を読みとる視点
2 にぎわいの履歴―街ができるまで
3 旅の修辞学―街のデザイニング
4 「光の街」から「影の街」へ―街ができてから
5 ふるぼける新しさ―街に重なる時間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
saladin
3
新世界。昔はどこかいかがわしい雰囲気があったが、それが魅力でもあった。本著ではその猥雑さがどこからくるのかを知ることができる。今現在、新世界はかなりきれいに整備され、観光客にとっては安全に楽しめる場所にはなっている。だが、その猥雑な魅力は減少したと思う。どこにでもあるものは安心感を生むが、その分町の個性を奪ってしまうのではないか、などと考えつつ。2022/03/07
hiloaki
0
^^;2016/10/07
ささ
0
■ルナパークという言葉に、ずっとノスタルジックなイメージを抱いていた。通天閣を中心に、きらびやかな世界が広がっているのだろうと思っていた。だが、本書によると、開園と同時に明治天皇の崩御を迎え、自粛ムードとなり、その後人気になるも、客離れが進み、統一感のない娯楽地域として迷走している。本書発売当時、未建築でルナパークの後継者とされているフェスティバルゲートが、開園から2年程で廃れ、取り壊されたことを考えれば、歴史は巡るというべきか。同時に開園した温泉施設は変わらず人気な事も、過去と同じで驚かされる2014/02/24
Akio Kudo
0
★★★ 読みやすさとわかりやすさは評価できる。昔はロープウェイが市街にあったことは驚きである。2018/06/04