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内容説明
本書は、人類が地上にあらわれた洞窟に動物の輪郭を描きはじめてから、コンピュータを駆使して通信ネットワークを形成するにおよんだ今日にいたるまでの壮大な歴史を、主として「人間はどのように情報を記録してきたか」という視点から、世界同時年表形式で編集構成した試みである。
目次
1 情報の記録―われわれはどのように情報を記録し、伝達しはじめたのか。
2 情報の分岐―経典と写本と図書館が、古代世界のデータベースを準備する
3 情報と物語―航海術と印刷術は、情報文化の表現を多様に変えていく
4 技術と情報―産業革命が社会と技術を近づけ、人々の世界観を変質させる。
5 情報の拡大―資本と労働が対立し、世界は激しい情報の多様化をおこす。
6 戦争と情報―宗教は後退し、資本の矛盾が情報文化に辛い試練を迫る。
7 情報の文化―環境危機をかかえたグローバル・コミュニケーションの時代へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伊勢田和良
1
松岡正剛監修「情報の歴史」です。 歴史の本を読むときの必携として手元に置いています。 世界史・日本史・東洋史の同時年表です。 古代から現代に至る歴史上の政治・経済・社会・文化・科学・宗教などの出来事を同時期並列的に書いています。 扱う分野は、西洋史・通信・博物学・建築・産業・美術・生物・思想・デザイン・神学・思想・技術・古代史・医学・芸術・風俗・科学など多方面に渡ります。 盛込まれている情報量が半端ではありません。B5の週刊誌サイズで450ページ2015/04/18
manifestus_
0
10年来「読んだ」でなく、常に「読んでいる」資料集。アビ・ヴァールブルクよろしく事象を並列させて相似・関係性を発見する最高のテキスト。また左頁に記載されたメルクマールフレーズがいちいち洒落ている。例えば1770年代〝プリーストリー、ドルバック、蒹葭堂、重三郎、いずれも知の情報のネットワーカーである〟2012/02/23