内容説明
本書では、昨年リーグ優勝を遂げた二つのチームである西武と巨人にスポットを当て、両チームとその親会社を分析・研究してみた。この両者の対決の姿は、そのまま企業同士の戦いであり、グループにおけるまさに激烈な戦争そのものである。
目次
1章 “読売復讐”に燃える堤義明(“江川”で朽ちる巨人にほくそ笑む義明;「東尾事件は読売が仕組んだ罠」の信憑性)
2章 日テレ・報知苦戦。読売軍団を笑う堤流野球ビジネス
3章 毎日買収は読売か堤義明か
4章 正力一族と堤一族・その“血”と野望(ワンマン読売、独裁西武。それぞれの「お家の事情」;朝日を蹴落とせ“世界の読売”を目指す務台の野望)
5章 攻めの西武、守りの読売―経営に見る両者の手腕(マスコミ制覇を狙う読売の台所、スポーツ制覇を目論む義明の骨肉;松太郎と康次郎、郷里での評価は“天”と“地”)
6章 西武の後継者はジュニア、読売は3頭政治
7章 正力、清二、義明―政財界をリードするのは誰か(食うか食われるか・利権がからむ堤兄弟の政治力の優劣;松太郎人脈は跡形もなし。正力亨は政治オンチ)
8章 「読売グループを丸裸に」―西武の復讐戦略が始まった